2008年11月29日

去年の漫画

asumple.jpg

今年の春くらいから、去年の漫画の修正やトーン増量作業をず〜っとやっています。
同人版の「僕が彼女に着がえたら」の5本の修正は先ごろやっと終わりました。
それで油断してたら、短編の「彼女にまつわる2.3の事情」が思ったより修正が大変で(というか真っ白だったので・・・すいません)

しかし去年、いや過去の原稿の手直しというのは、いつも考えるより大変で、別に仕上げの期限があるわけじゃないのでなおさらです。

期限がない。

つまり単行本になるアテが無い(苦笑)
もちろん同人でまとめるアテも無いんですね。

でも不完全なまま放置しておくのも気持ち悪いので、手が空くと作業してしまいます。

ノロノロと・・・。

で、出来たら売り込むんですね。
これがまたホニャララで。

友人の漫画家曰く、「おれら時給にしたらセブンイレブンのバイト以下じゃ」
そうですね、気がついたら一日18時間張り付いてるなんてザラですからね。

あぁ今日も太陽が黄色い・・・。
posted by まーちゃん at 02:33| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(9) | 仕事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月15日

「僕が彼女に着がえたら」配信開始

boku01.jpg


携帯漫画の配信が始まりました。
(上はサンプル画)
夏の終わりから月に12ページずつ描いてきた男女入れかわりもののライトなラブコメで、3回の予定です。
配信はビットウェイさんのHandyコミックです。
http://www.bitway.co.jp/contents/mobile/index.html

HPにもありますが、携帯電話のネットポータルから以下の経路で行くことができます。

・iメニュー/検索>コミック/書籍>コミック> Handyコミック
・EZトップメニュー> カテゴリで探す> 電子書籍・コミック・写真集> コミック> Handyコミック
・Yahoo!ケータイ> メニューリスト> 書籍・コミック・写真集> 電子コミック> Handyコミック

すぐ次の作品の打ち合わせに入ると思うので、なにか決まりましたらまたお知らせいたします。

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しかし、初めての携帯漫画なので緊張してます。
携帯漫画、電子コミックとも言いますが、これは配信会社に応じて読み方にもいろいろあって、1ページまるごと表示してズームして読んでいくもの、一コマずつ分割表示していくもの、などがありますが、今回のHandyコミックは一コマずつの方です。

で、描き始めて考えてしまったのが、一コマずつ表示だと全体の一部として見てもらえないことから、一コマも手を抜けないんじゃないかということでした。
手を抜くというと聞こえが悪いんですが(笑)要するに息抜きコマも気を抜けないと思い込んでしまい、担当者から逆に「間のコマを作ってください」と言われる始末・・・・。
一回12ページなんですが、けっこうコマ数も多くなってしまいました。
一コマ表示だと確か大コマとか関係なくなるんですよね。
見開きなんていう漫画特有の演出の仕方もあまり意味がなくなるんですよね。
そういう感じでけっこう混乱しました。

また、TSF的にも携帯コミック進出も果たせたので、ほっとしています。
この続きが描けるかはDL数次第になるので、TSF系?の読者の方はよろしくお願いいたします(;^ω^)

また、ちがう傾向のテーマも企画中ですので、そっちもよろしゅうっす^^



posted by まーちゃん at 03:14| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月09日

漫画の背景画について

漫画には背景ってありますよね。
人物がどこにいるか一目でわかるように描かれた漫画の重要な要素のひとつで、自分で描いたりアシさんに描いてもらったりするあれです。

その、漫画の背景なんですが、最近は背景もフォトショップで作ることが多くなってきてます。
フォトショップで1から作る場合、取材して撮ってきた写真から作ったりする場合が多いようですね。
主に写真から線抽出して、それにラインツールを使って補完しながらトレースしていくわけですが、写真の場合レンズ歪みという避けて通れない現象があって、それがいつまでたっても悩みの種なんです。
画像の四隅に3点透視法どころじゃない円弧歪みが生じるわけです。

あと写真からの場合、ゼロから描いた場合と違ってなかなか省略が効かないこと。
漫画の背景といっても、キャラクター人物と同じく記号として始まったものですから、そこに写真を使うとなるとどうしても意図との齟齬が出てきます。
それもどうにも不満です。

で、写真トレースの背景画を手間をかけて精密に作れば作るほど、出来上がったものを読者から見ると「写真そのもに見えてしまうジレンマ」が生まれます(苦笑)
「コピーじゃん」と言われて終わりです・・・。
だったら写真そのまま手を加えずに貼り付けた方がマシじゃん、とか思ってしまいます。
うまく行かないすなぁ(;^ω^)

では、例として一枚の背景画像を見てみましょう。

階段部分校舎01.jpg

見ての通り、学校の校舎に付随した階段と渡り廊下です。
ずいぶん縦に長い背景画ですが、これは一点透視法を応用した漫画では一番多い書き方じゃないでしょうか。

一点というのは、消失点が三次元のうちの奥行き方向にひとつしか無いということで、縦横線は垂直水平に統一してしまうものです。
ここまで縦長の構図だと、それでしか描けません(笑)
現実にありそうでいて不安定な構図を実現しようとしたら、すべて想像で描くしかなくなってしまいます。
つまり描く漫画の意図を実現するために背景を捻じ曲げてしまうんです。
ヒッチコックなんかがよく映画で不安心理をバックで演出する手法として、ありえない構図の書割りや背景模型を作ってそこに人物を配したりしていた、あれですよね。

ずいぶん長々と背景について書いてきましたが、僕はそういうの描くのが大好きなんです。
そういうのフェチと言ってもいいくらいです。
もちろんそんなフェチは読者に届きづらいのは重々承知で、それが人気につながるとは毛頭思ってませんよ。

でもそういう構図を作るのがとても好きで、絵を描く動機のひとつになってる、ん〜あそうだ、絵を描く初期衝動ってやつですかね、はい。

この絵なんかも3階部分にある渡り廊下までブチ抜きの階段なんて、建築法かなんかに触れるかして、たぶん無いでしょうね。
こんな風景、取材に行ったって絶対見つからないでしょう。
階段でも、途中に踊り場作らないとダメとかありそうです。
でもそれでは、転んで落ちたらどうしようという不安感が出せないんですよね。

で、今回漫画に必要だったのは真ん中の渡り廊下の部分ですから、別紙で下描きとってたら、一番手前の階段下から奥行きを出さなきゃならなくなって、その奥にまた不安な空間を配したくなったわけですね。
本来なら校舎の間を通ってそのまま向うの校庭にでも抜ければいいんですが、そこに高低差を出すことにより、怪しい扉を設けることが出来たんですね。
女生徒はその扉をスルーして校庭?の方へ登る階段にいます。
つまりこの校舎は校庭?側から見ると4階建てに見えるわけですね。
この扉の奥にはいろいろなんかありそうですよね。

で、屋上方向も同じことで、また二階分ブチ抜きで屋上に上がれるようにしたんですが、登りきった角の部分がまた不安な張り出しになっています。
体の透けた幽霊みたいな生徒がいるところです。
高所恐怖症の気がある僕には、あんまり登りたくない階段ですね。



まぁ、こういう背景画のわけなんですけど、こういうのは絶対写真トレースでは実現できない構図なんです。
それでさっき、一点透視で描いたといいましたけど、実はそれですら無いんですね。


階段部分校舎02.jpg
この画像を見てもらえれば分かるように、一点透視の消失点が気付いただけで4点もあります。
不思議ですよね。

さらにいいかげんなのは、黄色線で示したように目の高さも2つあるんですよね。

でもそれほど不自然には見えないと思います。

ではなんで一点透視の消失点を無視してしまったかと言うと、それで下描きしたら却って不自然に見えてしまったからです。
つまり言いたいことは、透視法は絶対じゃないと言うことです。
透視法に厳密に描いて却って不自然になってしまった背景画もしばしば見かけます。

それを避けるために、消失点を無限遠に近いところに置いた描き方もあるんですが、それが無難なこともままあります。
カメラで言えば望遠レンズで得られる構図に近づくんでしょうね。
その場合でも、絵を眺めて不自然に感じないかどうか、という描き手の主観がけっきょく大事で、作品世界をコントローラブルなものにするにはけっきょく全部自分で描けるのを前提にしていないと、いくら写真を使っても浮きまくるだけ、ということなんだと思います。

同じように見える建物の絵でも、例えば四隅の線がコマ割りの線とどういう関係を持つかによって、まったく愛着の湧かない作品になってしまうと感じてしまうのが、僕みたいなアナログ感覚の古さって言うんですかねぇ、なんか時代の変遷を感じますねぇ。

あ、トーン貼りはフォトショップでやってます。
その方が自由なので・・・・・。

どうもすいませんでした(;^ω^)


posted by まーちゃん at 21:42| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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